スキルアップを目指して
ホームページが作れるようになったあなたは、綺麗な写真を配置したり、アニメーションを使って動かしたり、ホームページ作りが楽しくなっているのではないでしょうか。今は調べれば調べるほど、いろんな知識を収集することが可能ですし、最近では、様々なツールを使って、実に簡単にウェブサイトを作ることができるようになりました。
幼い頃、図工の時間に粘土で形がない物体や絵の具で絵を描いたりした記憶があるでしょう。
「これはなあに?」「上手に描けたね!」と親や先生が褒めてくれました。趣味の範囲でのものづくりは、あのレベルと同等だということです。料理でいうと、単純にカレーが作れるようになった!ということです。
出来なかったことが出来るようになることはとても嬉しいですし、褒めてもらえるとモチベーションも上がります。難しいHTML言語を覚えるには、まずはモチベーションを保ちつつ「作れる技術」をクリアする。作れる技術を先に習得し、楽しさを実感してから、仕事にしたいと思い始める手順がもっとも理想的です。
プロのデザイナーになるためには「作れる技術」に加え、「考えて作るスキル」が必要です。料理を例に、分かりやすく解説すると、以下のようになります。
- カレーが作れるようになった。たまに友達を呼んで食べてもらう。
(作れる技術・趣味の範囲) - もっと美味いカレーが作りたい。もっと多くの人に食べてもらいたい。お代をいただく。カレー屋を開店させよう。
(考える技術・プロ思考) - どうしたらもっと多くの人が、食べきてくれるだろうか。何度もお店に来てもらいたいな。カレー屋の売り上げを上げるにはどうしたらいいだろうか。
(マーケティング思考)
「カレーが作れるようになった」→「もっと美味しいカレーが作りたい」というプロセスと同じです。プロの料理人とは、「どのようにカレーを作れば、お金を支払って食べに来てくれるだろうか」ということです。
プロと素人の違い
プロと言われる人は、「その技術で生活を営んでいる人」のことを指します。ですから、知人から頼まれて、ちょっとしたホームページのお手伝いをしてお小遣いを貰ったりしたことがあるレベルの人は、プロではありません。ホームページを作って継続的に報酬や給料を貰うとうことは、依頼や評価をするクライアント(依頼者)や会社が必ず存在するのです。
自己満足感を捨てること。
ホームページを作り始めた人は、たいがい完成の暁に「自己満足感」に陥ります。「どや見てみ。すごいやろ」という感じですね。初めての作品ですから、喜びもひとしおです。それは、誰にでもある心理状態ですし、当たり前のことです。
ここからプロを目指すのであれば、まずその「自己満足感を捨てること」から始まります。いつまでも自己満足感が捨てれない人は、こどもの粘土遊びと変わらないレベルだということです。実際、ある程度作れるようになった頃に、この自己満足感をなかなか脱ぎ捨てられない人が非常に多いのです。自己満レベルから抜けれない人が、軽々しく請け負い制作をすると、趣旨が伝わらないウェブサイトが出来上がってしまいます。「依頼者(クライアント)」と画面の向こうに「顧客(ユーザー)」がいる」ということを認識することが、プロへの第一歩なのです。
マーケティングを学ぶ
実践的なスキルを習得するには、マーケティングの知識は欠かせません。WEB制作会社は、概ねウェブマーケティングやコンサルティング業務も兼ねています。ここでは、クリエイターとして最低限知っていただきたい知識を公開していますので、就職活動、フリーランスへの参考にしていただけたらと思います。